写真ではうまく見えない部分は、個人的に観察してコメントしています。売る責任があるので、安易なコメントはしていません。ご安心を。
理由はほとんどにじまずキレイに仕上がることと、水に強いからです。
「染料インク」でプリントするといったいどうなるの?というお客様からの疑問を頂くことがあります。
以前はにじみがひどかったので、「使わないほうがいいですよ」とお断りしていましたが、今回の実験でメーカーによりますが、以前より意外ときれいにプリントできることを知りました。
しかし、染料インクは水に溶けます。野外使用時突然の雨や、人の汗、飲み物の水滴などには注意が必要です。
ここでは、実際におこなった実験を拡大写真付きでお見せします。
ほんの一例にすぎませんが、疑問解決になれば幸いです。
こちらのデザインでカラー印刷のテストをしました
名刺サイズにプリントしています
カラーの中に、細い白抜きテスト 一番細い左ラインは太さ1pt(0.35ミリ) 中央ライン2pt(0.7ミリ) 一番太い右ライン3pt(1.05ミリ) 右端は白地に1pt |
隙間テスト にじみが有ると文字内の隙間(白地)は見えなくなる |
黒文字と写真 |
「カラーは染料、黒色のみ顔料インク」用に下のデータも白黒プリントしました
白地に文字と白抜き文字テスト | 細い線のテスト | グレーをモノクロ設定で プリントテスト |
生地の凸凹が陰になっている様ですが、実物は真白で光沢があります。
同じ理由で印刷部分も少し荒くみえますが、実物は写真より滑らかです。
エプソン インクジェットプリンター
エプソンの顔料インクなら、 PM-4000PX,PX-G5000の2機種以外はプリントOKです。
機種により、「フォトブラック」か「マットブラック」を選べる物があります。
「マットブラック」を使用した方が、黒色が引き締まります。
過去から今回までに試した顔料インクです。
33(イルカ) | 46(サッカー) | 53(シマウマ) | 55(タカ) | 56(ゾウ) |
59(クマ) | 66(もみじ) | 61・65(糸・ペン) | 69(砂時計) | 90L又は92L |
続いて、「全て染料インク」です。
50(風船) | 70(さくらんぼ) |
キャノン インクジェットプリンター
キャノンプリンター 〔カラーは染料インク+黒色は顔料インク〕と〔全て顔料インク(写真プロ用?)〕の機種があります。インクがそれぞれ違う機種で実験。
『MG7130』 『インク351/350』 | 『IP2700』 『インク311/310』 | 『MX523』 『インク341/340』 | 『PRO-10』 『インク73』 |
下の写真は以前、機種『MG5330』インク326/325で実験したものです。
写真クリックで拡大します。戻るときはブラウザーの「戻る」で。
↓
こちらの機種も黒色は顔料ですが、カラーで印刷するとあまりよろしくありません。
今回と同じデータですが、こちらの機種は白抜きの部分や全体的に、にじみが見られます。
これにくらべると、今回のインクは幾分スッキリ見えますね。
「キャノンの染料インク+顔料インク」と「全て顔料インク」の違いは、カラー文字をくらべると分かりやすいです。
下の写真は並べてみました。クリックで拡大、「戻る」はブラウザーで。
左が染料機種:MX523インク:341/340で、右が顔料機種:PRO-10インク:73です。
画像の悪さもありますが、染料は読めますが少しぶれてみえますね。顔料はシャープです。
ただ、こちらの染料インクでも、文字を大きめにすれば個人の感覚の差はありますがそれほど不便なく使えそうです。以前のインクより使いやすいです。
ブラザー インクジェットプリンター
ブラザー 4色〔カラーYMCは染料インク+黒色BKは顔料インク〕
機種 『DCP-J752』
後ろから手差しできるタイプ
*DCP-J952(手差し出来ないタイプ)は用紙送りが出来ませんでした。
*MFC-J6970は、手差しをしなくても紙送りできました。
写真をクリックで拡大。戻るときはブラウザの「戻る」でお願いします。
左の1pt白抜きはぼんやり残っている程度。 右の1pt黒線はクッキリ出てます |
文字のエッジがぼやけています | 人の背景部分が荒く見えますが、実物は意外と滑らかです |
『顔料インクのモノクロ設定』で印刷しました。(一番右以外)
レーザープリンター(トナー)
《設定の注意》
[手差しモード]から、『特厚紙』または『厚紙』設定で印刷してください。
普通設定で印刷すると、トナーがうまく乗らない機種もあります。
写真をクリックで拡大できます。戻るときはブラウザーの「戻る」ボタンでお願いします インクではないので、にじむことなくしっかり出ています。 個人的にもシャープな仕上がりが好きです。 べタ塗りが広くあると、インクのように均等な塗りにはなり難いです。 この現象は、コピー用紙にプリントしても同じです。 |
レーザープリンターについて
それに、レーザープリンターは熱でトナーを溶かして印刷します。その為シールの糊が溶ける心配があり使用を控えるようにお願いしていました。
しかしエプソン社の方のひらめきで特厚紙設定にしたところ、多少ムラが出ることもありますが、しっかり定着してました。ひらめきに感謝!
他のメーカーでもお客様情報で、『特厚紙設定』や『厚紙設定』で上手く印刷できているとお話を頂いております。心配していた糊や素材の変化もないようです。
今のところ、どれも大丈夫です。
とはいえプリンターは多種あるので、ものすごい熱で印刷するものや、トナーが乗らないほど低い温度で印刷するものがあるかもしれません。自己責任でお願いします。
上の写真はブラザーのレーザープリンターです。
ちなみに、エプソンのレーザープリンターLP-S5300Rは、手差しより「普通紙設定」でプリントしてもトナーがのっていました。もちろん「厚紙設定」も問題ありませんでした。
手書き
マジックペンで書く
スキャンをした為、生地の凸凹が陰になっている様です。
実物は白く光沢があります。
マジックペンの結果
他にも学生のころお世話になった、蛍光ペン(水性)でも実験してみました。きれいに書けました。
色付けなどに使うと良いアクセントになりそうです。水に注意!
マジックペンには「水性顔料インク」を使ったものもあります。
水性でも顔料を使っているので、こちらも耐水性があります。
スタンプ
可愛げのない文字スタンプですが、ノートの線におさまる1文字5ミリの細かな文字です。
これがキレイにスタンプされると良いと思い実験に使いました。
《シャチハタスタンプ台》--油性顔料インク-- | |
左はギューと押したもの 右は軽く押したもの 軽く押したほうがきれいです |
左はスタンプのなかで一番メジャーな『シャチハタスタンプ台』でスタンプしたものです。 こちらは時間が経つとずいぶんにじみがでます。 軽く押したほうがきれいです 同じ『シャチハタスタンプ台』でも、数年前の物は『染料インク』でした。 ←染料 『油性顔料インク』であることを確かめてお使い下さい。 |
《布用スタンプ》--油性顔料インク-- | |
↓水をかけました |
こちらは100均で見つけた『布用スタンプ』です。 布用のペンと同様、布用スタンプも使えます。 下の写真は水をかけてみたところ。 溶けずに保っています。 こちらも『油性顔料インク』でしょう。 こちらの商品は、アイロンかけをすると更に強くなるようですが、シールにアイロンをかけたら糊が溶けてしまいます。そのまま使ってください。 |
《紙用スタンプ》--水性インク-- | |
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こちらも100均で見つけたものです。 成分は『水性インク(顔料系)』と書かれてます。 水性インクでも顔料なので布にスタンプしてもひどくにじむことはありませんでした(左上写真)。 下の写真は水をかけたものです。 水性顔料インクは通常、水に強いとされてます。 が、、、溶けてしまいました(左下写真)。 100均だからか??顔料と顔料系は違うのかもしれません(汗) 水にはご注意ください! |
スタンプの結果
スタンプも顔料インクなら安心です。
持っているスタンプが染料か顔料か分からないときは、紙などにスタンプして、乾いたら水をたらしてみてください。溶けたら染料。溶けなければ顔料です。
しかし、『顔料』と『顔料系』は違うのだろうか??なぞが解けません。情報不足ですみません。
お客様で「自分でプリントをやってみよう!」という方も、ぜひトライしてみてください。
作る楽しみもありますし、何と言っても無地シートは安いですから。
どうしても不安な方はお問い合わせください。
出来るだけ丁寧にお答えさせていただきます。