布シールの自作参考資料
『サテンシールにプリント、手書き、スタンプ実験』

布シール専門ポップツイストロゴ ポップツイスト問合せ
プリンター気軽にサテンシール(布シール)を自作で楽しんだり、安く作って仕上げたり出来るように、ポップツイストではサテンシールの無地用紙(A4サイズ)を販売しています。家庭用インクジェットプリンターやトナー式レーザープリンター、手書きやスタンプいろいろテストしてみました。メーカー純正品での結果です。

写真ではうまく見えない部分は、個人的に観察してコメントしています。売る責任があるので、安易なコメントはしていません。ご安心を。
インクジェット テストレーザープリンター テスト手書き テストスタンプ テスト

インクジェットテスト

インクジェットプリンターは、他のページでも記載している通り「顔料インクを推薦」しています。
理由はほとんどにじまずキレイに仕上がることと、水に強いからです。

「染料インク」でプリントするといったいどうなるの?というお客様からの疑問を頂くことがあります。
以前はにじみがひどかったので、「使わないほうがいいですよ」とお断りしていましたが、今回の実験でメーカーによりますが、以前より意外ときれいにプリントできることを知りました。
しかし、染料インクは水に溶けます。野外使用時突然の雨や、人の汗、飲み物の水滴などには注意が必要です。

ここでは、実際におこなった実験を拡大写真付きでお見せします。
ほんの一例にすぎませんが、疑問解決になれば幸いです。

家庭用インクジェットプリンター、実験メーカー
/エプソン】 【/キャノン】 【/ブラザー

こちらのデザインでカラー印刷のテストをしました
名刺サイズにプリントしています

テストデータ1 テストデータ2 テストデータ3
カラーの中に、細い白抜きテスト
一番細い左ラインは太さ1pt(0.35ミリ)
中央ライン2pt(0.7ミリ)
一番太い右ライン3pt(1.05ミリ)
右端は白地に1pt
隙間テスト
にじみが有ると文字内の隙間(白地)は見えなくなる
黒文字と写真

「カラーは染料、黒色のみ顔料インク」用に下のデータも白黒プリントしました

テストデータ4 テストデータ5 テストデータ6
白地に文字と白抜き文字テスト 細い線のテスト グレーをモノクロ設定で
プリントテスト

*実験写真では、白の余白部分が印刷していないにも関わらず少しグレー色になってます。
 生地の凸凹が陰になっている様ですが、実物は真白で光沢があります。
 同じ理由で印刷部分も少し荒くみえますが、実物は写真より滑らかです。

エプソン インクジェットプリンター

エプソンの顔料インクなら、 PM-4000PX,PX-G5000の2機種以外はプリントOKです。

機種により、「フォトブラック」か「マットブラック」を選べる物があります。
「マットブラック」を使用した方が、黒色が引き締まります。

過去から今回までに試した顔料インクです。

33イルカ 46サッカー 53シマウマ 55タカ 56ゾウ
33(イルカ) 46(サッカー) 53(シマウマ) 55(タカ) 56(ゾウ)
59クマ 66もみじ 6165糸ペン 69砂時計 90と92
59(クマ) 66(もみじ) 61・65(糸・ペン) 69(砂時計) 90L又は92L
下記の写真は【機種:PX-436 インク:69 普通紙設定】
4色の顔料インク

写真をクリックで拡大。戻るときはブラウザの「戻る」でお願いします。
エプソン顔料テスト1 エプソン顔料テスト2 エプソン顔料テスト3 エプソン顔料テスト4
さすが全て顔料はきれいですね。
写真では荒く見えるところも肉眼ではきれいです。
インクや設定により色味は変わりますが、他の機種も似た感じにプリントできました。
耐水性も有り安心ですね。

機種PX-G930、インク33の7色は少しだけ潤んだ感じがありましたが、写真で見ても分かり難い程度なので乗せませんでした。キャノンのPRO-10の顔料インクと似た感じでした。
サテンシールには、色数が少ない4色機の方がはっきりするようです。

続いて、「全て染料インク」です。
50風船 70さくらんぼ
50(風船) 70(さくらんぼ)
下記の写真は【機種:EP-806A インク:70 普通紙設定】
6色の染料インク

写真をクリックで拡大。戻るときはブラウザの「戻る」でお願いします。
エプソン染料1 エプソン染料2 エプソン染料3 エプソン染料4
全て染料インクは残念ながらにじみますね。
形が分からないほどにじむ訳ではありませんので、ちょこっと使うには良いかもしれませんが、キレイなプリントは望めません。
全面に色をつける場合には、にじみを気にする必要はないと思いますが、水に溶けるので使用には気をつけてください。

機種EP-4004、インク50も結果は同じでした。

サテン無地用紙を見てみる!?

キャノン インクジェットプリンター

キャノンプリンター 〔カラーは染料インク+黒色は顔料インク〕〔全て顔料インク(写真プロ用?)〕の機種があります。インクがそれぞれ違う機種で実験。

MG7130プリンター
インク351と350
IP2700プリンター
インク311インク310
MX523プリンター
インク341インク340
PRO10プリンター
インク73
『MG7130』 『インク351/350』 『IP2700』 『インク311/310』 『MX523』 『インク341/340』 『PRO-10』 『インク73』

【機種:MG7130 インク:351/350】
【機種:IP2700 インク:311/310】
下記の写真は【機種:MX523 インク:341/340 普通用紙設定】
3機種共に、染料カラーインク+顔料黒インク

写真をクリックで拡大。戻るときはブラウザの「戻る」でお願いします。
MX523テスト1 MX523テスト2 MX523テスト3
うまく写真では出ていませんが、左の1pt白抜きは顔料程ではないですが大分残ってます。真中の2ptになれば十分認識できます。

色同士接する部分は多少にじみは見られますが、細かなデザインでなければ使えると思います。

3機種のなかでMG7130はほとんどにじみは見られずスッキリしてました。
大分キレイです!

白抜き隙間もクッキリ残ってます。
こちらもキレイ!

写真では荒く見えますが、人の背景もきれいにグラデーションが出ています。
【モノクロプリント(顔料インク設定)
MX523テスト4 MX523テスト5 MX523テスト6
黒色文字も白抜きやグレーみんなキレイです。
写真ではあまりきれいに見えませんが、どれも問題なくプリントされています。
こちらの3機種は共に、染料カラーインク+顔料黒インクを使用しています。
多少の出具合や色味の違いは有りますが、写真では微妙な違いが分からないので1機種のみの写真をUPしました。

以前実験した機種MG5330 インク326/325よりきれいにプリントされているように感じます。
思っていた以上にきれいだったので、キャノンの美人なおねえさんに「おぉ、いいですねぇ」を無意識に連呼してしまいました。
エプソンの顔料インクより、色同士重なる部分は少しにじみが見られますが、今回テストしたインクではひどく混ざることはなかったです。

細かなイラストや、色の上にカラー文字などはぼやけが感じられるかもしれません。色同士重ならないようなデザインを工夫すると良い物が出来るかもしれません。

しかし、カラーは染料インクです。水に濡れると溶けてしまいます。ご注意ください!

下の写真は以前、機種『MG5330』インク326/325で実験したものです。
写真クリックで拡大します。戻るときはブラウザーの「戻る」で。

MG5330テスト1 MG5330テスト2
こちらの機種も黒色は顔料ですが、カラーで印刷するとあまりよろしくありません。
今回と同じデータですが、こちらの機種は白抜きの部分や全体的に、にじみが見られます。
これにくらべると、今回のインクは幾分スッキリ見えますね。



【機種:PRO-10 インク:73 普通紙設定】
カラーと黒インク全て顔料インク

写真をクリックで拡大。戻るときはブラウザの「戻る」でお願いします。
キャノン顔料テスト1 キャノン顔料テスト2 キャノン顔料テスト3
肉眼では上記の染料インクより、左の1pt白抜きはハッキリしています。

意外だったのは、色同士接する部分が同社の染料インクのにじみ具合とそれほど変わらなかった事。これは多分ですが、写真印刷に特化したプリンターなので微妙にインクが混ざり合う必要があるのかと思います
キレイです!

白抜き隙間もクッキリ残ってます
写真では荒く見えますが
間違えなくキレイです!
色同士重なった部分が解消できるかと思い『マット設定』も試しましたが良くありませんでした。普通紙設定が無難そうです。

とはいっても顔料インクなので、白抜き具合も染料インクに比べシャープです。
水にも強いので安心です。

「キャノンの染料インク+顔料インク」と「全て顔料インク」の違いは、カラー文字をくらべると分かりやすいです。
下の写真は並べてみました。クリックで拡大、「戻る」はブラウザーで。

キャノン染料と顔料比較

左が染料機種:MX523インク:341/340で、右が顔料機種:PRO-10インク:73です。

画像の悪さもありますが、染料は読めますが少しぶれてみえますね。顔料はシャープです。
ただ、こちらの染料インクでも、文字を大きめにすれば個人の感覚の差はありますがそれほど不便なく使えそうです。以前のインクより使いやすいです。

サテン無地用紙を見てみる!?

ブラザー インクジェットプリンター

ブラザー 4色〔カラーYMCは染料インク+黒色BKは顔料インク〕
機種 『DCP-J752』
ブラザーインクブラザープリンターブラザー手差しイメージ後ろから手差しできるタイプ

ブラザーインクジェットのインクは「LC111や110、113」等種類がありますが、ブラザーで聞いたところ、「中身は一緒」とのことでした。タンクの形が違うだけなので、代表で『DCP-J752』でテストしました。
*DCP-J952(手差し出来ないタイプ)は用紙送りが出来ませんでした。
*MFC-J6970は、手差しをしなくても紙送りできました。

写真をクリックで拡大。戻るときはブラウザの「戻る」でお願いします。
ブラザーテスト1 ブラザーテスト2 ブラザーテスト3
左の1pt白抜きはぼんやり残っている程度。
右の1pt黒線はクッキリ出てます
文字のエッジがぼやけています 人の背景部分が荒く見えますが、実物は意外と滑らかです

『顔料インクのモノクロ設定』で印刷しました。(一番右以外)
ブラザー顔料テスト1 ブラザー顔料テスト2 ブラザー顔料テスト3 ブラザー顔料テスト4
モノクロなら問題なさそうです! カラーより白抜きの部分は見えてます 黒30%は写真では見えにくいですが、実際はきれいに出ています 左黒文字はクッキリ見えますが、右カラー文字はぼやけてます。
文字サイズは10ptです
カラー印刷はにじみが出ますが、文字など細かな表現でなければまあまあ形は保って見えます。(染料インクの水濡れ注意!)
同じ染料&顔料インクでも、サテンシールにプリントするなら、正直キャノンの方がキレイでした。

しかし、顔料仕様のモノクロモードは、細かな表現でもいけます。
ブラザーの案内によると、カラーモードのまま白黒印刷ではなく、印刷モードをモノクロにした方が、顔料インクのみ使用するのでクッキリします。との事です。お試し下さい。

サテン無地用紙を見てみる!?

▲ページの上へ

レーザープリンター テスト

レーザープリンター(トナー)

《設定の注意》
[手差しモード]から、『特厚紙』または『厚紙』設定で印刷してください。

普通設定で印刷すると、トナーがうまく乗らない機種もあります。

サテンでレーザープリント1 サテンでレーザープリント2 サテンでレーザープリント3 サテンでレーザープリント4
写真をクリックで拡大できます。戻るときはブラウザーの「戻る」ボタンでお願いします

インクではないので、にじむことなくしっかり出ています。
個人的にもシャープな仕上がりが好きです。

べタ塗りが広くあると、インクのように均等な塗りにはなり難いです。
この現象は、コピー用紙にプリントしても同じです。

レーザープリンターについて

以前、通常の紙設定で白黒コピー機で試したとき、手で払うと取れてしまいました。
それに、レーザープリンターは熱でトナーを溶かして印刷します。その為シールの糊が溶ける心配があり使用を控えるようにお願いしていました。

しかしエプソン社の方のひらめきで特厚紙設定にしたところ、多少ムラが出ることもありますが、しっかり定着してました。ひらめきに感謝!
他のメーカーでもお客様情報で、『特厚紙設定』や『厚紙設定』で上手く印刷できているとお話を頂いております。心配していた糊や素材の変化もないようです。

今のところ、どれも大丈夫です。
とはいえプリンターは多種あるので、ものすごい熱で印刷するものや、トナーが乗らないほど低い温度で印刷するものがあるかもしれません。自己責任でお願いします。
上の写真はブラザーのレーザープリンターです。


ちなみに、エプソンのレーザープリンターLP-S5300Rは、手差しより「普通紙設定」でプリントしてもトナーがのっていました。もちろん「厚紙設定」も問題ありませんでした。

サテン無地用紙を見てみる!?

▲ページの上へ

手書きテスト

手書き

マジックペンで書く

世間に出まわっている全てのマジックでテストはできませんが、当方にあるマジックペンで実験してみた結果です。参考として見てください。
*下記の写真で白の余白部分が、印刷していないにも関わらず少しグレー色になってます。
 スキャンをした為、生地の凸凹が陰になっている様です。
 実物は白く光沢があります。

マジックペンで書いてみました
布マジックテスト1 布マジックテスト2 布マジックテスト3
一番きれいに書けました。色もクッキリで滲みもほとんどなく言うことなしです。

ダイソーで購入したものです。
 こちらのペンの名前は「TWIN PERMANENT PEN」油性染料ペンです
ダイソーマジックペン
こちらはその名も「なまえペン」
油性です。
布に名前を書くことを前提として作られた物らしく、さすがに滲みも少なくきれいに書けます。(写真のは少々かすれてしまいましたが・・)

名前書き用のペンなら、同じような結果になると思います
ちらは一番世の中に出回っているであろう、「ゼブラのマッキー油性マジックペン」です。

左のペンにくらべて滲みは有るものの、「油性」という安心感があります。

実際に何度もリピートしているお客様の多くは、マッキーペンを使用しているそうです
ボールペンと水生ペンで書いてみました
布マジックテスト4 布マジックテスト5
一般的な油性ボールペンです。
紙に書いたのと変わりなし。

細かな字やイラストを描くには良いかもしれません
こちらで使用した水性ペンは、思いのほか滲みは少なかったです。
しかし、水に溶けるので使用場所には注意が必要です

マジックペンの結果

何でも使用できますが、油性ペンや名前ペンなど、水に強いマジックペンの方が安心だと思います。

他にも学生のころお世話になった、蛍光ペン(水性)でも実験してみました。きれいに書けました。
色付けなどに使うと良いアクセントになりそうです。水に注意!

マジックペンには「水性顔料インク」を使ったものもあります。
水性でも顔料を使っているので、こちらも耐水性があります。

サテン無地用紙を見てみる!?

▲ページの上へ

スタンプテスト

スタンプ

可愛げのない文字スタンプですが、ノートの線におさまる1文字5ミリの細かな文字です。
これがキレイにスタンプされると良いと思い実験に使いました。

《シャチハタスタンプ台》--油性顔料インク--
布にスタンプ1
左はギューと押したもの
右は軽く押したもの

軽く押したほうがきれいです
左はスタンプのなかで一番メジャーな『シャチハタスタンプ台』でスタンプしたものです。
こちらは時間が経つとずいぶんにじみがでます。

軽く押したほうがきれいです
同じ『シャチハタスタンプ台』でも、数年前の物は『染料インク』でした。
布に染料スタンプ←染料

『油性顔料インク』であることを確かめてお使い下さい。

《布用スタンプ》--油性顔料インク--
布にスタンプ2
↓水をかけました
布にスタンプ水かけ2
こちらは100均で見つけた『布用スタンプ』です。
布用のペンと同様、布用スタンプも使えます。

下の写真は水をかけてみたところ。
溶けずに保っています。
こちらも『油性顔料インク』でしょう。

こちらの商品は、アイロンかけをすると更に強くなるようですが、シールにアイロンをかけたら糊が溶けてしまいます。そのまま使ってください。

《紙用スタンプ》--水性インク--
布にスタンプ3
�������������
布にスタンプ水かけ3
布に水性スタンプ
こちらも100均で見つけたものです。
成分は『水性インク(顔料系)』と書かれてます。
水性インクでも顔料なので布にスタンプしてもひどくにじむことはありませんでした(左上写真)。

下の写真は水をかけたものです。
水性顔料インクは通常、水に強いとされてます。
が、、、溶けてしまいました(左下写真)。
100均だからか??顔料と顔料系は違うのかもしれません(汗)

水にはご注意ください!

スタンプの結果

長い時間ギューと押すより、軽くポンポン押したほうがキレイに見えました。

スタンプも顔料インクなら安心です。
持っているスタンプが染料か顔料か分からないときは、紙などにスタンプして、乾いたら水をたらしてみてください。溶けたら染料。溶けなければ顔料です。

しかし、『顔料』と『顔料系』は違うのだろうか??なぞが解けません。情報不足ですみません。

お客様で「自分でプリントをやってみよう!」という方も、ぜひトライしてみてください。
作る楽しみもありますし、何と言っても無地シートは安いですから。

どうしても不安な方はお問い合わせください。
出来るだけ丁寧にお答えさせていただきます。

▲ページの上へ